 図1 皮膚の構造
日光は人体にとって必要不可欠です。骨はつくられたり壊れたりを繰り返しており、骨をつくるにはカルシウムとビタミンDが必要。そのビタミンDは、日光に含まれる紫外線を浴びることで合成されます。しかし、紫外線は、肌に日焼けやシミをつくる作用もあります。
以前は、自然な現象としてとらえられてきた日焼けやシミですが、近年、疾患の一種として認識されはじめています。何の対策もせずに長年紫外線にあたり過ぎた肌は、たくさんのシミができ、ゴワゴワの肌になる可能性があり、皮膚のダメージが皮膚がんにつながることもあるのです。
日焼けは、紫外線に対する皮膚の防御機能。皮膚は、表皮、真皮、皮下組織と、3層構造になっています。表皮の一番下のあたりに、メラノサイトという細胞があり、紫外線の刺激を受けると活発化してメラニン色素をつくります。このメラニンが日焼けで肌を黒く見せる元で、表皮細胞へと受け渡され、細胞が日傘をかぶった状態になります。
皮膚に影響のある紫外線は、UVAとUVBの2種類です(図1)。直接メラノサイトを活発化させるのはUVA。紫外線を浴びてすぐに肌が黒くなるのは、より悪影響の強いUVBから肌を守るための反応なのです。
UVBは、細胞、そして細胞の核に含まれる遺伝子を破壊します。遺伝子は自己修復機能を持つため、多少壊れたくらいでは問題ありません。しかし、長い間繰り返されると修復が追いつかずに、皮膚がんなどを引き起こすことがあります。 |