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医学ひとくち講座
肺気腫

 「最近、地下鉄の階段や坂道で息が切れちゃって辛い…やっぱり歳にはかなわないなぁ」などと、思ったことはありませんか?

 実は、息切れ、咳、痰、むくみ、頭痛といった症状は歳のせいだけではないのです。中には「肺気腫」になりかけている人もいるといいます。 「肺気腫」とはどのような病気で、何が原因なのでしょうか。

Q1
「肺気腫」とはどのような病気なのですか?
ブドウの粒のようにビッシリと並ぶはずの肺胞が破壊された様子(図の中央部分)
ブドウの粒のようにビッシリと並ぶはずの肺胞が破壊された様子(図の中央部分)
 単純に言うと、肺胞が空気で膨れ上がる病気です。肺には肺胞という小さな部屋のようなものがぎっしり並んでいます。この肺胞に、空気中の酸素がたまり、血液中に酸素を送り出しているのですが、細い気管支が壊れ、肺胞に空気が蓄積され続けると、肺胞は大きな一つの部屋となってしまいます。

 こうなると、全体の肺胞の面積は減少し、伸縮性も悪くなり、肺の機能は著しく低下し、息を吸いたくても十分に吸えない状態となります。

Q2
なるほど。歳をとると症状が出るのですか?
  肺組織の老化、慢性気管支炎、そして喫煙など、継続的な刺激が絡み合うことで、何十年もかけて病巣が形成されます。肺組織の老化が始まる40代、50代にようやく発症すると考えられています。

Q3
しかし、肺組織の老化は万人に起こり得ることですよね。中でも一番の原因は何なのでしょうか。
肺胞壁が破壊されてしまった肺胞(手前)、奥は正常な肺胞
肺胞壁が破壊されてしまった肺胞(手前)、奥は正常な肺胞
 タバコです。喫煙者の10〜20%は肺気腫になるといわれ、肺気腫患者の9割以上が喫煙者であることが報告されています。また発症率は喫煙量に比例するといわれています。1日に1箱以上のタバコを喫煙する人は、確実に肺気腫になると思ってよいくらいです。

 また、喫煙は肺の老化減少の進行に加速をかけます。これも肺気腫発症への時間を縮める原因になります

1に禁煙、2に禁煙です。発症時に、禁煙したとしても病気の進行を止めることはできませんが、吸い続けると、肺気腫の急激な進行も予想されます。そのため、禁煙することが最も重要なのです。

 また、息切れや呼吸困難などは、ほかの呼吸器の疾患でも表れる症状です。そのため、きちんと病院にかかり肺気腫なのかどうかを確かめる必要もあります。早期発見がカギとなります

Q4
女性にも多いのですか?
  性別による大差はありません。本人が喫煙者ではなくても、例えば旦那さんがヘビースモーカーだった場合、積もり積もって奥さんが発症することもあります。

 また、以前は女性の喫煙者が少なかったのですが、最近は増加しており、これにしたがって女性の肺気腫も増えています。

院長 大道 光秀

医療法人社団 大道内科・呼吸器科クリニック
札幌市中央区北2条西1丁目マルイト札幌ビル(ホテルモントレエーデルホフ札幌)2階
TEL 011-233-8111
FAX 011-233-8141
院長 大道 光秀

診療時間 
月・火・木・金
9時〜12時30分 13時30分〜18時
水・土
9時〜12時30分
診療科目
内科・呼吸器科・アレルギー科
所属:医療法人社団 大道内科・呼吸器科クリニック
院長 大道 光秀

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