まず、病巣を切り取る手術があげられます。以前は乳房を大きく切り取る手術が主流でしたが、現在は乳房をなるべく美しい形で残す温存治療が多く行われています。ここ20年ほどの研究によって、双方の生存率に差がないことがわかりました。乳房と病巣の大きさにもよりますが、当病院では現在約5割の方が温存治療を受けています。
放射線治療は、患部や転移のおそれのあるリンパ節に放射線をあて、がん細胞を焼く治療です。おもに再発防止を目的に手術後に所属リンパ節に対して行ってきましたが、副作用が少ないため、当病院では積極的に施行しています。
抗がん剤による化学療法も、従来にくらべ年々多くの方に行うようになってきました。抗がん剤には、吐き気や髪の毛が抜ける、白血球が減るなどの副作用があります。しかし、副作用を抑える手段もあり、その軽減にはあらゆる手をつくしています。
患者が年々増え続けていること、治療法が患者さまによって異なることから、乳がんは他のがんに比べて治療法の発達や新薬の開発がめざましく、治療も多様化しています。 |