 図1 胃壁の構造
当院では、胃がんの患者さまの数は、消化器系がんの中で大腸がんに続き、第2位を占めています。慢性的な炎症など、胃への刺激が続くと、その箇所ががん化するおそれがあります。特に、ストレスやお酒などで胃への負担が大きい40代以上の男性が胃がんにかかりやすくなっています。
胃壁は、図1のように5層構造になっており、主に最上部の粘膜が変質してがん化が始まります。第1、2層までの広がりでは早期がん、3層以上に広がっていると進行がんとされます。自覚症状としては、胸やけ、胃の不快感、痛みなどがありますが、早期がんの段階では自覚症状が現れにくいのが特徴です。
特殊な胃がんとして、スキルス性胃がんがあります。粘膜ではなく胃壁の内部をはう様に広がるため、検診での発見がむずかしく、胃袋全体にがんが広がった後に病原が表面化します。まれに20〜30代の女性がかかる胃がんは、スキルス性胃がんの特殊なタイプである事が多いです。 |